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天辺 てへん からの 強烈な日に射すくめられて 身動 みじろ ぎもかなわず |
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逃げ水を追って アスファルトを這う 雲の影 |
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横断歩道の青の信号を見上げて ただ呆けて ただ立ち竦 すく んでいた |
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雲の影は ビルの壁を よじ登り始め |
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電柱の落とす僅かな影は 既に人々に占領され |
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上に辿り着くことなく 静かに消え去って |
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塩気の抜けた汗にも 逃げ去られた今 |
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風が崩れて落ちる前に 時が立ち上がるその前に |
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やがて降り注ぐ音を 背中で嗅ぎ そして訪れる光を 足下 そっか で味う |
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またひとつほど とりもどせない 歩を歩む |
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道の片隅には ミズヒキの花が 三四 みつよっ つ 咲き始めている |